オーダーメイドの試験機とは? 【事例紹介】
私たちの身の回りにある製品は市場に出るまでに、安全や品質の保証を確保するため様々な試験を行っています。そこでデータと値を評価する試験機が必要になりますが、多くの試験は連続して行うため自動化が必要になります。
弊社は測定器・計測器メーカーと協同し、オーダーメイドの試験機の設計製作に携わってきました。
ここでは試験機に関する弊社実績をご紹介します。
試験の自動化による効果とは?
連続して試験を行う場合には、試験の自動化を行うことが効果的です。例えば次のような効果が期待できます。
再現性の確保
人手による作業では、疲労や集中力の低下によってミスやバラつきが生じる可能性があります。自動化により、一貫性のある試験結果を維持することができます。
試験の効率化
人手による作業では、準備や設定、操作に一定の時間が掛かります。
効率低下の要因には、ひとつずつの工程に慎重になりすぎるといった作業者の特性によるものもあります。
一連の流れを自動化することで、試験にかかる時間を短縮することができます。
自動化が普及する背景には、作業の均一化が可能になることで結果的に品質向上が期待できるためといえます。
生産機と試験機の違い
生産機は効率的に商品や製品を大量生産することが主な目的なのに対し、試験機は製品の品質や性能を測定し、製品の機能が規格に適合しているかどうかを評価することが目的になります。
試験機は製品の開発段階や品質管理プロセスで使用され、試験対象の製品に対して様々な試験を行い、その結果を評価します。
試験対象の品質だけでなく、生産機の精度が評価されることにもつながります。
ナカサクがオーダーメイドの試験機で出来ること
弊社は、ガラス、鉄鋼や工業用製品を中心とした試験機の設計製作に携わってきました。
具体的な事例を3つご紹介します。
ガラスの耐衝撃性能試験機
自動車や建材などに使われるガラスは安全性の確保が必要です。そのために必要な粘着性や強度を保持しているか、鋼球を所定の位置から落とし試験する装置があります。
このケースでは、既設の試験機の制御関連の更新を行い、より効率的な試験を実現しました。
特殊鋼向け試験機
トランスやモーターに使われる特殊鋼の試験には、規格に準拠しているか評価するためのいくつかの方法があります。試験機を設置するには、ユーザーの設備周辺環境に合わせる必要があります。
このケースでは、測定器が自動投入の際に正常に測定できるよう、搬送位置決めのシステムを設計製作しました。ハンドリングロボットを使用して効率を高める提案が採用されました。
チェーン摩耗試験機
様々な産業分野の駆動部や搬送システムに使用されるローラーチェーンは、強度と耐摩耗の保証が重要です。摩耗については、摩耗量を試験する装置で評価します。
このケースでは、連続運転しながらモニタリングとデータ記録ができるよう設計製作を行い、大型のため安全性確保や操作性向上に配慮しました。また、構成を工夫することで省スペースを実現しました。
ユーザーの課題は様々です。弊社では、設計、電気、製造の部門担当者がニーズをお伺いし、ユーザーにとっての最良の答えを導き出します。
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